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夏の思い出(2018.9)

この夏は暑かった

この夏は暑かった。
いやいや、過去形ではない。9月になってもまだまだ十分暑い。
現在進行形だ。

今年初めて聞いた「危険な暑さ」という表現は、
テレビのニュースでもう聞き慣れた。

高校で地学を教えている友人が、
「ラニーニャ現象が起きているので、今年の夏は暑くなるよ」と言ったが、
まさにその通りになった。
ラニーニャ現象とは、太平洋のペルー沖の海面水温が平年より低くなることだ。
そのことにより、逆に太平洋の東南アジア付近の海面水温が平年より高くなり、
太平洋高気圧を強め、日本に暑い夏をもたらすという。

それに加え、この太平洋高気圧とチベット高気圧の「ダブル高気圧」が日本付近に居座り、
酷暑をもたらしたようだ。

わが家の庭でも、この夏はいろいろ異変が起きた。
まず、いつもはあれほどうるさいセミが、この夏はほとんど鳴かなかった。
抜け殻は結構みつかるが、鳴く前に力尽きてしまったのだろうか。

わが家の庭を毎日巡回パトロールする野良猫たちも、まったく姿を見せなかった。
しかし、唯一の例外は蚊で、蚊は暑すぎると出ないというが、とんでもない。
わが家の庭にはどこにでもやぶ蚊がいて、庭に出ると瞬時にやられてしまう。

植物はさらに悲惨で、毎日の水やりもまさに「焼け石に水」。
緑のカーテンのゴーヤは、実がまだ小さいのに次々と黄色くなってしなびていき、
まともに収穫できなかった。
この夏は、沖縄より本土の方が日射が強く暑かったのではないかと思う。
アイビーやシロタエギクは日焼けしてずい分葉を落としたし、
クローバーやヒューケラなどの地被類はことごとく枯れてしまった。

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ゴーヤは、実がまだ小さいのに次々と黄色くなってしなびてしまった。

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他の植物は元気なのに、日影が好きなヒューケラは枯れてしまった。

ところで、夏が暑いと半年後にとても困ることになるのをご存知か。
今から「やだなー」と気分が滅入ってしまう。
それは、「花粉」である。
夏が暑いと杉の花の成長が良く、大量の花粉が作られるのである。
やだなー。

この夏はひどかった

この夏の大事件と言えば、何といっても豪雨災害である。
7月6日のあの夜、わが家も危うく床下浸水になるところだった。
小生の知り合いにも「あぶなかった」という人が何人かいる。

広島県内では、マスコミには出ないが、
河川の支流のそのまた支流や市町村道、田んぼや畑やため池など、
規模は小さいが、郊外の中山間地域のあちこちで被災している。
普段は水の少ない小さな河川があふれて道路が寸断され、小さな集落が孤立した。
復旧は、大きな被害が出た地区や幹線交通が優先され、
マスコミにも出ない小さな集落にはボランティアも入らない。
そして、中山間の小さな集落は、高齢者ばかりである。

今回の災害に関する報道で気づかされたのが、支援物資についての様々なことである。
避難・復旧の状況に応じて被災者のニーズは刻々と変わるため、
支援物資のミスマッチが起こる。
被災当初はそれこそ飲み物や食べ物、様々な日用品が求められるだろうが、
復旧の段階になると、スコップや手鍬、ブルーシートや土嚢が求められる。
そうなれば、あれほど必要だった様々な日用品は山積みになるだろう。

今回の災害で、今更ながら明らかになったのは、
支援物資の保管スペースと、
何よりそれを仕分けして整理し、被災者のニーズに応じて適宜提供する役割の必要性だ。
それは本来役所が担うべき仕事だろうが、役所からしてみれば、
被災地ではあまりにもやることが多く、手は回らないのは仕方がない。

東日本大震災のあと復興事業で被災地に行く機会があり、
実際に被災地を見、被災者の方に話を聞くことができた。
それによれば、被災後しばらく困ったことはたくさんあったが、
そのひとつはガソリンがなく、車が動かないことだったそうだ。
鉄道が被災している中で、車があっても動かないから何もできない。

東日本大震災は原発事故も含め、街自体が壊滅的な被害に遭ったため、
ガソリンスタンドも被災し、残っていたとしても道路が寸断され、
給油のタンクローリーが入れない。

どんな社会活動をするにしても、ベースとなるのはエネルギーと交通・運輸である。
これがなければ何もできない、何も始まらない。

戦争にしても、兵力以上に兵站、
すなわち戦闘部隊の後方にあって、人員・兵器・食糧などの前送・補給にあたり、
また、後方連絡線の確保にあたる活動機能(ロジスティクス)が重要なのである。
余談だが、ロジスティクス戦略の概念自体がなかった日本には、
最初から太平洋戦争に勝てる見込みはなかった。

サンダーバードよ再び

ふり返って見れば、2010年以降たった8年の間に、
東日本大震災、広島の集中豪雨、御嶽山噴火、熊本地震、九州北部豪雨、
そして今回の西日本豪雨と、毎年のように「大災害」とよべるような災害が起こっている。

これらの災害が不幸中の幸いなのは、
原発事故を誘発した東日本大震災を除いてはみな単発なことである。
しかし、大災害が複合して起こることは十分あり得る。

いつ起こるか分からないが、近い将来必ず起こる東海・東南海地震。
それに誘発される火山活動。
そして毎年のように起こる台風や豪雨による洪水や土砂災害。
それらが同時に起こることだって十分考えられる。
地震で地盤が揺らいだ後に豪雨と土砂災害、
火山灰が積もった後に豪雨と土砂災害・・・想像するだけで想像を絶する。

数十年から数百年おきに噴火を繰り返してきた富士山が、
最後に噴火したのは今から約300年前の年前の1707年の宝永大噴火だ。
そしてその噴火は宝永地震の49日後に発生しているのだ。

毎年のように起こる大災害。
その度に繰り返される役所のオーバーフローとボランティアへの依存。
これでいいのだろうか。

カスタトロフィ(大破局)は、災害国日本ではいつ起こってもおかしくない。
国として、大災害発生時に起こる様々なことに対応する特化した組織があるべきではないのか、
と思うのである。
起こってからでは遅い。余裕のある時に組織を作って訓練を重ね、備えておく必要がある、
と思うのである。

懐かしいあのサンダーバード「国際救助隊」のような組織があってもいいと思うのである。
わが国には自衛隊というシーズもある。
戦争するのではなく、
事故や災害時の救助・救援を担うプロの公的な組織が必要なのではないかと思うのである。

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サンダーバード2号。
国際救助隊の全ての救急メカを事故災害現場へ運ぶ輸送用大型航空機。
(海洋堂フィギア)

夏の終わりに

暑い夏、ひどい夏が終わろうとしている。
春がやだなー。
また来年の夏も暑いのかなあ。
「夏痩せ」とは異次元の世界に生きる小生は、暑さを癒すビールがすすみ、
「夏太り」となった腹をさすりながら、この国の事を憂いている。

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