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スーパーはすごいぞ

1/3ルール
皆さんは「1/3ルール」というものをご存知だろうか?
最近、やっとマスコミにも登場し始めた言葉である。
「ルール」というからにはゲームかスポーツの言葉のようにも思えるが、
実は、それとは全く関係ない食品流通業界の話である。

「1/3ルール」では、まず、食品の製造日から賞味期限までの期日を3分割し、
その最初の1/3の期間を「納品期限」、
次の1/3の期間を「販売期限」、
最後の1/3の期間を「賞味期限」とするのである。

「期限」というからには時間的な締め切りなのである。
すなわち、「納品期限」までにメーカーはスーパーに納品し、
スーパーは「販売期限」までに販売しなければならないのである。
これが食品流通業界の商慣習なんだそうだ。

では、「期限」を越えたらどうなるか
・・・返品されるのである。
返品といえば聞こえはいいが(良くもないか)、
要するに、捨てられるのである。

このことを冷静に考えてみると、
商品が店頭に並ぶのは、
納品期限から販売期限の間の全体の1/3の期間しかないではないか!そして、流通経済研究所によれば、
「納品期限」までに納品されずに返品(廃棄!)される商品が年間1,139億円、
「販売期限」までに販売されずに返品(廃棄!)される商品が年間417億円もあり、
農林水産省によれば、年間800万トンの食品が廃棄されているそうである。

image003.gif
商品が店頭に並ぶのは、商品の寿命の1/3の期間しかない!あとは、廃棄。

「賞味期限」は分かるとしても、この「納品期限」とか「販売期限」とかは一体なんだ。
何を根拠に、誰が決めたのだ。
食品流通業界の言う「安心・安全」とは、「無駄・浪費」のことを言っているのだろうか。

いや、「賞味期限」も怪しいものである。
何を根拠に、誰が決めたのだ。
缶詰の「賞味期限」は3年だそうであるが、
あのように空気と完全に遮断されたものが3年で劣化するのだろうか。
売るための方便と考えるのはゲスのかんぐりか。
震災の保存食を3年おきに買い換えるなど、非現実的と思うのだが。

スーパーは寒い
スーパーの話ついでに別の話をすれば、
スーパーは寒い。と、いつも妻が言う。
小生は暑がりなので一向に構わないのだが、夏でもスーパーは寒いという。
それも、肉や魚、乳製品の売場が冷房が効きすぎて寒いという。
皆さんは、そのように感じられたことがおありだろうか?

これは、実は、冷房が効きすぎているのではなくて、
商品の陳列の仕方が悪いのである。
そして、エネルギーの無駄遣いをしているのである。

下の図を見ていただきたい。
肉や魚、乳製品などの冷蔵や冷凍が必要な食品は、
冷蔵・冷凍用のショーケースに陳列されている。
このショーケースの冷気の吹出し口、吸込み口に商品などが置かれ、
エアカーテンの障害物となっていると、冷気を外部に放出してしまうのである。
早い話が、冷蔵庫のドアの開けっぱなし状態になっているのである。

冷却能力の低下はもとより、たいへんなエネルギーの無駄遣いである。
夏場でもスーパーの足元温度が20℃だった例があるそうだが、
ここまで冷やすためには、
どれほど冷蔵庫のドアを開けっぱなしにしなければならないのだろうか。

image018.jpg
「スーパーマーケットの省エネルギー対策」(東京都環境局・(社)全国スーパーマーケット協会)より

スーパーは宝の山だ
などとスーパーの悪口ばかり書いているようで申し訳ない。
実は、スーパーの業界は、環境に対して大変努力されているのである。
スーパーは、省エネ法、廃掃法、食品リサイクル法、容器包装リサイクル法などなど、
多くの法令に必然的に対応しなければならないことはもとより、
CSR活動を通じた環境への取組みを
顧客である不特定多数の一般市民に広くアピールしていかなくてはならない。

子供、大人を問わず、環境学習にとってスーパーはまたとない学習の場だ。
店舗入口から始まって、食品売場、生活用品売場、電気製品売場、
そのどれもが多くの生きた教材を提供してくれる。

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店舗入口では、分別ボックスがわれわれを迎えてくれる

生鮮食品売場では、今どき産地がすべて表示してある。
カボチャはニュージーランドなどと容易にわかるようになっている。
地産地消やフードマイレージの話をするにはもってこいである。
また、水産物の認証であるMSCや有機JASマークなどのエコラベル、
ばら売りによる容器包装の軽減などを実物を前に確認できる。

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地産地消「ひろしまそだち」マークも確認できる

生活用品売場に目を転じれば、
同様にエコマークや再生紙使用マークなどのエコラベル、
様々なリサイクル製品や詰め替え製品などが手にとってわかる。
電気製品売場では、
省エネラベルなどから省エネの話が具体的に実生活に反映させて展開できる。

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教材はあちこちにころがっている

あるべきCSR活動とは
スーパーが環境への配慮をうたって企業イメージを高め、
売上を伸ばそうとするのは企業としてあたりまえのことである。
また、CSR活動を展開し、社会に貢献しようと努力しているのもよくわかる。

ところで、CSR(企業の社会的責任)とはなんだろう。
地域の清掃美化に精を出し、素人が山に木を植えることがCSR活動だろうか。
その業界、その企業にしかできない社会貢献を僕は大切にしたい。

小学校4年生の社会科では「地域の人々の生産や販売」という単元があり、
学習指導要領には次のように記載されている。

『地域の人々の生産や販売について,次のことを見学したり調査したりして調べ,
それらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるようにする。
ア 地域には生産や販売に関する仕事があり,それらは自分たちの生活を支えていること
イ 地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色及び国内の他地域などとのかかわり』

どうだろうか、環境学習的側面も含め、
その学習の場としてまさにスーパーがぴったりではないか。

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シューケースの温度管理・エネルギー管理についてお店に人に話を聞きます

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生活用品売場ではエコマークを探します

スーパーはすごいぞ
スーパーは、自らの店舗は環境学習の宝の山であることを気づいてほしい。
そして、それを展開するプログラムを積極的に考えて欲しい。
(僕でよければいくらでも協力する)

スーパーでなくてはできない社会貢献。
そして、それをうまくPRし、展開することで高まる自社の社会的評価。
それは、ごみ拾いや植林ではないはずだ。
ましては、商品の無駄や浪費ではないはずだ。


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