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想像力が地球を救う

First of May

風薫る5月。
新緑の候。
First of May-若葉の頃。
映画「小さな恋のメロディー」で歌われたビージーズの名曲である。(年がわかるなあ)

 小さい頃は
 クリスマスツリーがとても大きくて
 君ともあたりまえのようにわかりあえ
 何も考えなくて、それで良かった
 でも、いつのまにか話をする事もなくなり、
 時が過ぎたんだと思うようになる
 心がどんなにあの頃を懐かしがっても、
 あの頃はもう帰らない…


201105-01新緑

そんな新緑、五月晴れの5月だが、一転、大荒れの天気になることがある。
「メイストーム」である。

「メイストーム」は、日本海低気圧が台風並みに発達しておこる。
5月は、日本には暖かい初夏の空気がある一方、大陸にはまだ冬の冷たい空気が残っており、
その二つが日本海で激しくぶつかり合い、低気圧を爆発的に発達させるのだ。
この時期、日本海は要注意である。
日本海を東または北東に進む低気圧には気をつけなければならない。
中でも、短い時間で中心気圧が急激に低下する低気圧を「爆弾低気圧」といい、多くの被害をもたらす。


これが日本海だ!

その日本海であるが、実は非常に特徴のある海なのだ。
まず、その水の出入り口に注目してみよう。
よくみると出入り口が限られていることが分かる。

出入り口は大きく南西と北東の二つ。
すなわち、南西は対馬海峡、北東は間宮海峡、津軽海峡、宗谷海峡のみである。
南西の対馬海峡からは暖流である対馬海流が、北東の間宮海峡からは寒流であるリマン海流が流入する。

201105-02海峡

理科年表(2009)によれば、日本海の平均水深は1,667m、最深水深は3,796mである。
結構深い。
問題は、出入り口となるこれらの海峡の水深である。

対馬海峡は120m、間宮海峡に至っては、なんと10m!と極めて浅い。
この状況を図で実感してほしい。
日本海は、両端に細くて浅い水路がとりついた池なのだ。
太平洋のすみっこにある閉ざされた水たまりなのだ。

201105-03水深

ところで、話は変わるが、大陸の中国やロシアの人々は日本をどう見ているのだろうか。

201105-04逆さ地図


なんとも座りの悪い図である。
しっくりこないこと甚だしい。
が、中国やロシアを中心にして日本を眺めればこんな図になる。

誤解を恐れずに言えば、中国やロシアから見れば、日本という国はなんと邪魔な国なんだろう。
日本があるばかりに太平洋の視界が悪いことこのうえない。
目の上のたんこぶとはまさにこのことである。

「日本海」は自分たちの前庭であって、少なくとも日本のものではない―と思うのはもっともであろう。
彼らからすれば、「日本海」という呼称には異議があるだろう。
韓国では、「日本海」のことを「東海」または「韓国海」とよんでいる。
なお、富山県では環日本海交流という趣旨で同様の地図を作成し、「逆さ地図」として発行しているので、興味のある方は調べてみていただきたい。


Imagine想像してごらん

私たちは、今あることを、今あるように眺めている。
だけど、視点を変えて、想像力を働かせて物事を見ると
、見えなかったものが見え、気づかなかったことに気づく。
本コラムの3月号でも瀬戸内海を例にこのことをお話しした。

原爆を投下するエノラ・ゲイからは、キノコ雲の下で起こっている地獄絵は見えない

1日2tの水を使う私たちからは、水を得られず死んでいくアフリカの子供たちは見えない

違うところにいる人のことや、遠いところで起こっていることに思いを巡らせるのは難しい

ちょっと見方を変えていろいろなことを想像してみる

ちょっと立ち止まって相手の立場になって考えてみる

見えなかったものが見え、気づかなかったことに気づく

想像する力が地球を救う


Imagine all the people sharing all the world

「想像してごらん。みんなが世界を分かち合うんだ」(ジョン・レノン/Imagine)

| コラム | 11:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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